舟状骨骨折

症状

怪我の直後から手首(手関節)の親指側の痛みと腫れが生じます。

舟状骨骨折

受傷直後の痛みは比較的軽度なことも多く、捻挫と思い病院に受診しない場合もあります。そのまま骨が癒合せず偽関節になると、手をついたり重いものを持った時に手関節に痛みが生じ、力が入らなくなったり動きが悪くなります。

原因

舟状骨は8個ある手根骨の中で最も骨折の頻度が多い骨折です。スポーツや交通事故で手関節を背屈した状態で転倒して生じます。

治療

舟状骨骨折は受傷直後ではX線ではっきり写らない場合もあり、痛みが引かないため後日X線を再検すると偽関節として発見されることもあります。そのため、身体所見から骨折が疑わしい場合には骨折に準じて外固定とし、受傷から2-4週後にX線を再検します。もしくは早期にCTやMRIでの精査を行います。
受傷時のX線で骨折があり、転位が軽度であればギプス固定を行いますが、舟状骨は血行が悪いため非常に治りにくい骨折であり、固定が長期間に及ぶこと多いです。そのため、最近では骨折部に圧迫をかける特殊スクリューによる固定を行い、治療期間を短縮することも積極的に行われています。

一方で、偽関節になってしまっている場合には、放置すると手根骨のバランスが崩れて手関節の変形が生じるため手術が必要です。偽関節への手術ではスクリューによる固定に加えて偽関節部への骨移植を併用する場合が多いです。偽関節部の変形の程度や血流をCTやMRIで評価し、骨移植の方法を決定します。