神経損傷

症状

怪我した部位の末端(指先の方向)にかけての感覚障害や運動障害があります。

神経損傷

怪我が体幹に近いほど障害の程度が大きくなります。手指の神経損傷では、感覚障害のみで指は動きますが、前腕での神経損傷では感覚障害に加えて、手指も動かなくなることがあります。

原因

包丁やナイフによる切り傷(開放創)で、神経が直接損傷を受ける場合が多いです。また、骨折や脱臼で転位した骨によって神経が牽引されたり圧迫を受けて損傷を受ける場合もあります(閉鎖性神経損傷)。

治療

開放創による神経断裂の場合、顕微鏡を用いて神経を縫合します。受傷から時間が経過していたり、大きな怪我で神経の欠損が大きく、神経の断端同士を直接縫合出来ない場合には人工神経を用いたり自分の神経を用いて神経欠損部を橋渡しして縫合します(神経移植術)。

骨折などに伴う閉鎖性神経損傷の場合には神経の自然回復を待つのが一般的ですが、回復が思わしくない場合には神経を展開して神経周囲の癒着を剥離します(神経剥離術)。
神経損傷後1年が経過した例や神経修復術後の回復が思わしくなく運動障害が残存する場合には、別の神経が支配する筋肉の腱を移行させ、損傷した神経の支配する筋肉の機能を補う手術を考慮します(腱移行術)。