キーンベック病

症状

手首(手関節)の背側が運動時、時に安静時にも痛み、腫脹があります。痛みにより握力が低下したり手関節の動きが悪くなります。

キーンベック病


原因

手関節の中央にある月状骨の血行が障害されて、月状骨が潰れることで症状をきたします。


血行障害の明確な原因はまだ明らかになっていませんが、力仕事やスポーツで手関節に衝撃を受けやすい人に発症する傾向があります。しかし、力仕事には無縁の女性にも発症するため手関節の衝撃だけが原因とは言い切れません。
手関節の橈骨と尺骨のバランスで尺骨が短い(マイナスバリアンス)の場合、手関節の動きで月状骨にかかる圧力が大きくなることが原因の一つと考えられています。

治療

症状、年齢、月状骨の変形の進み方などで治療方針を検討します。月状骨の変形がなく、症状も強くなければギプスやサポーターでの保存加療を行います。
保存的過加療でも症状の改善がない場合や月状骨の変形が進行する場合には手術を行います。様々な術式がありますが、橈骨短縮骨切りが行われることが多いです。橈骨を短くすることで前腕の筋肉を緩めて月状骨への圧を減らし、骨切りの効果で手関節周辺の血流を増やして月状骨の修復を促進します。
月状骨の変形が強い場合などは、橈骨短縮骨切りに加えて月状骨に骨移植を行う場合もあります。